研究内容

人工光合成にも応用できる 窒化炭素

窒化炭素

近年の本格的な人工光合成の研究としては、1972 年に英科学誌「ネイチャー」に論文が 発表されたホンダ・フジシマ効果であり、酸化チタンを使って初めて人工的な光触媒を行った という意味で大きな価値がある実績を残した。そして、2011 年に大阪市立大学の神谷信夫教 授が発表した論文が、世界的な人工光合成の研究競争に火を付けることとなった。植物が光 合成で水を分解する際に、触媒として働くマンガンクラスターという物質の原子構造を初めて 突き止めたからである。 つまり、マンガンクラスターという物質に似た触媒を開発すれば、効 率的な人工光合成が実現できる筈だからである。また、それまでは室内で紫外線などの疑似 的な太陽光を使った実験が主流であったが、2012 年 12 月にパナソニックは屋外での自然な 太陽光を使った実験に成功し単純な有機化合物のギ酸を作り出すことに成功した。 更に、 2013 年 5 月には豊田中央研究所も、方法や条件が異なる屋外実験でギ酸の生成に成功し 実用化へ大きな一歩を踏み出した。

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